800年前のあわて者。2009/04/10 20時45分

白いヒラヒラの花がたくさん咲いている。

モクレンの仲間、タムシバの花である。

午後の太陽に照らされてユラリユラリと風に揺れる様は、まるで白い蝶の大群のようだ。

同じモクレン科のコブシの花はタムシバととてもよく似ているが、コブシは花の下に葉っぱが一枚ついているのに対し、タムシバにはこれが無いので簡単に区別ができる。

コブシといえば、実家の前の歩道沿いにたくさん植えられていたのを思い出す。

まだ若い木だったためか、毎年この時期に白い花をちらりほらりと咲かせていた。

引っ越してしまったためもう長い間見ていないが、今ではずいぶん大きくなって、キレイな花をたくさん咲くかせるようになっていることだろうな。。



今から800年以上も昔、宮崎山奥のこの地域には源氏に破れた平家の一族が暮らしていたそうだ。

ある時、源氏の追っ手が来るというウワサが伝わり、平家の一族はあわててこの地を離れることになったのだが、その途中、山に咲くコブシ(タムシバ?)やサクラの花を、間近に迫る源氏の追っ手の白旗と勘違いして自害した、と伝えられている。

確かに、山に咲くタムシバやサクラの花は遠くから見てもよく目立つが、いくらなんでもちょっとあわてすぎだ。。

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