水底の凸。 ― 2010/01/21 20時53分
アパートから15分ほど歩いたところに、広い公園がある。
ここには池や小川や芝生があって、週末にはウォーキングに励む人、イヌを散歩させる人、ベンチに座ってひなたぼっこする人なんかがたくさん集まる。
池の水は湧き水だそうで、透明度が高く、大きなコイや小魚なんかがたくさん泳いでいる。
その小魚を狙うアオサギなどは人慣れしているらしく、少々カメラを向けたくらいではまったく動じることはない。
水底に目をやると、滑らかな堆積物の表面に、ポツポツと蚊に刺されたような小さなふくらみがたくさん散らばっている。
こういうの、どこかで見たことあるな~、と頭の引き出しを検索。。
あったこれだ。
何年も前に富山で見た、白亜紀の泥岩層表面の構造に似ている。
当時これがどうやってできたものなのかわからず、一時は白亜紀の鳥が泥の中のエサをついばんだ跡じゃないかと想像されたりもしていた。
ふくらみのところをスライスした岩石薄片を作ってみたりもしたのだけど、結局ははっきりしなかった。
この池の水底はもしかしたら、サギのヤツがクチバシを突っ込んだ跡だろうかと思っていると、、、違った。
犯人はサギではなく、水底の泥の中から浮き出る気泡。
泥の中からポコポコっと出た気泡が、泥の表面に小さなふくらみを作るのだ。
あ~、そうなのか、、たぶんそうだ、、、と納得。
8年越しくらいの謎が解決した、日曜の寒い朝であった。。
コメント
_ Shige ― 2010年01月21日 22時00分18秒
_ も○た ― 2010年01月21日 22時07分06秒
何が発生原因なんだろう?生物?腐敗ガス?地下水中の気体?
なんにせよ、ポコポコ気泡が出てくる環境のまま固まるってのは不思議な感じがするな。
_ じょり ― 2010年01月22日 22時14分08秒
この石、2002年の写真です。
なつかしいでしょ〜!!
も◯たさん
さあ〜、日が当たって温かくなって、泥の中で二酸化炭素でも発生したんでしょう。
この構造がそのまま保存されるには、細かい火山灰でも降れば、なんとかいけるんじゃないかな。。
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切り取ったり、薄片作ったり・・・・(笑)