ヌルデの虫えい。2009/10/07 06時43分

ヌルデの虫えい、ヌルデミミフシ。
ヌルデの複葉の所々にいびつな形をしたコブができていた。

コレ、虫えい(むしこぶ)と言って、ある種の昆虫が植物に寄生することでできる、ようするに「植物のコブ」なのだ。

この虫えいと言うのがとても不思議で、寄生される植物と寄生する昆虫によってそれぞれ独特の形状をもつ虫えいが形成される。

上の写真のものは、ヌルデシロアブラムシ(ヌルデノオオミミフシアブラムシ?)という、アブラムシの仲間が寄生してできた「ヌルデミミフシ」と言う虫えい。

こちらはたぶん「ヌルデハサンゴフシ」という虫えいで、先ほどのヤツとは違う種類のアブラムシが寄生してできるらしい。

このようにヌルデだけで何種類もの虫えいがあって、それぞれの虫えいに対して立派な名前がつけられている。

もちろんヌルデの他の身近な植物にもこういう虫こぶは意外とたくさん見つかる。

この「ヌルデミミフシ」は葉っぱが変形してコブになったものなので、秋には赤くなったりもする。。


さてその「ヌルデミミフシ」小さな穴があいていて、コツコツやると中から小さな羽虫、ヌルデシロアブラムシ(?)が出てくる。

試しに手で割ってみると、、!!!???

ナンじゃこの大群!!!

アブラムシの仲間は単為生殖をするので、虫えいのなかでどんどん増殖し、こういうコトになるようだ。


このようなヌルデの虫えいには異常にたくさんのタンニンが含まれている。

これを乾燥したものは五倍子(ふし、ごばいし)と呼ばれ、古くから染料、お歯黒などとして用いられてきたそうだ。

今度コイツを使って草木染めみたいなのを試してみたいと思う。