のんきなアナグマ。2009/05/23 07時25分

薮の中をさまよっていると、ガサゴソと音がした。

ナンダナンダと見ていると、現れたのはモソモソと歩く子犬くらいの動物。

こちらのことは全く見向きもせず、すぐ近くを素通りしようとするので、ちょっと口笛を吹いてやった。

すると面倒くさそうにしばらくこちらの方を向いた後、また急ぐでもなく去って行った。

この世で最も恐れられる人間さまにを前にして、何とのんきなヤツ!!


こののんき者はどうやらアナグマのようだ。

アナグマはクマの仲間ではなくイタチの仲間。

前脚にトンネルを掘るため爪を持つ、雑食性の哺乳類だ。

タヌキやハクビシンとちょっと似ているが、タヌキはもっとずんぐりした顔、ハクビシンはスマートな顔。

よく「ムジナ」と呼ばれる動物はおおむねこのアナグマのことをさすらしい。

ただしアナグマとタヌキ、ハクビシンなどはよく似ているので、地方によってはこれらをまとめて「ムジナ」と呼んでいたようだ。


アナグマはひと月ほど前にも目撃したのだが、こののんきな性質は共通しているようだ。

野生の哺乳類に無視されるなんてちょっと不思議な感覚で、なぜかちょっとうれしい。。

また会いたいな。